チャンプルー! 秘書日誌
沖縄事務所と永田町議員会館の秘書たちが、ウチナー、ヤマトを駆けまわる喜納昌吉の議員活動のあれこれを紹介します!  
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 外交防衛委員会議事録
weblog / 2008-04-30
4月17日外交防衛委員会での喜納議員の質問の議事録が公開されましたので、アップいたします。


○喜納昌吉君 私は、民主党・新緑風会・国民新・日本の喜納昌吉です。まず、在日米軍駐留経費、いわゆる思いやり予算について質問します。まず外務大臣に、日本、ドイツ、韓国が一年間に負担している思いやり予算に該当する金額の最新の実績額を教えてください。外務大臣。

○委員長(北澤俊美君) どなたが答弁するの。西宮北米局長。

○政府参考人(西宮伸一君) 我が国でございますけれども、平成十九年度予算額では二千百七十三億円、本年度予算では二千八十三億円でございます。各国比較についてはなかなか数字がそろわないのでございますけれども、最新版のアメリカ国防省の報告書、これは二〇〇五年十一月に出ているものが最新版でございますが、二〇〇二年のデータということでございます。これは直接支援、間接支援など必ずしも統計の取り方が定かでない部分がございますが、国防省の二〇〇二年の数字によりますと、我が国は四十四億一千百三十四万ドル、ドイツが十五億六千三百九十二万ドル、韓国が八億四千三百十一万ドルということになっております。なお、これは直接支援、間接支援という二つの概念を用いまして、その両方を足した合計の数字というふうに承知しております。

○喜納昌吉君 日本の負担が突出して多いのはなぜなのか、理由と根拠を少し明らかにしてください。

○政府参考人(西宮伸一君) 各国の負担を単純に比較するのはなかなか困難でございまして、今申し上げた米国防省の数字の概算の仕方であるとか各経費の取り方、それが果たして同じような基準で比較できるものであるかという点については、私どもとしてコメントし得る立場にはございません。したがいまして、今の米国防省の資料に基づいて算定、比較し得るようないろんな要素については私ども承知しておりませんが、他方、申し上げた報告書におきましては、いわゆる米軍駐留経費負担にとどまらず、例えばそれぞれの国の国防支出であるとか、それからそれぞれの国が出しておる多国間の平和支援活動への貢献の度合い、あるいはそれぞれの国の戦闘部隊の能力であるとか輸送・補給部隊の能力、それからODA、対外援助など、駐留米軍経費負担以外の点も含めましてアメリカの同盟国の貢献を幅広い観点からまとめたものであります。
 例えば、我が国及び米国及び同盟国を含む二十七か国で比較を行っているわけでございますけれども、先ほど申し上げた二〇〇二年の数字ではございますが、二十七か国中で国防支出の対GDP比では日本は二十六位、それから平和支援活動への貢献に係る人員負担指数というのは彼らが算定しているようでございますが二十位、戦闘部隊指数ということでは陸海空いずれも二十位台ということでございまして、なかなか、今申し上げたようなものを含めていろんな項目で順位は入れ替わっているというようなことでございまして、駐留米軍経費負担だけを抜き出してその多寡というものを論ずるというものはなかなか困難ではないかというふうに考えております。

○喜納昌吉君 いろんな理由はありましても、余りにも多いような感じがするんですけれどもね。政府・与党は、思いやり予算のうちの光熱水費などの特別協定分としての年間約千四百億円ですか、三年間負担する特別協定を四月三日、衆議院で可決をしたんですが、年間千四百億円というのはもっと削ることは可能ではないんでしょうかね。

○副大臣(木村仁君) 在日米軍駐留経費負担に係る新たな特別協定に関する協議において、米国は、これまでの日本側による在日米軍駐留経費の支援を高く評価いたしました。それとともに、現在の安全保障環境において在日米軍の所要が高まっていること、米側の財政事情、国防予算の急増の関係も厳しいことなどの事情につき我が国に理解を求めてまいりました。同時に、我が国の厳しい財政事情にも配慮し、在日米軍駐留経費に係る日本側の負担の現状維持を強く期待しておりました。また、幅広い議論の中で、非公式ながらも増額を求めるという段階もございました。
 これに対し、政府といたしましては、在日米軍駐留経費負担が日米安保体制の円滑かつ効果的な運用にとり重要な役割を果たしていること、及び厳しい財政事情の中で同経費負担についても節約合理化の必要があり、経費の効率性について国民の支持を得る必要があること等を踏まえまして、負担の軽減を求めて米国との鋭意協議を行ってまいりました。
 日米の閣僚レベルを含め双方の間で種々協議を重ね、ぎりぎりの交渉を行った結果、昨年十二月十二日、ようやく日米間での意見の一致を見ました。具体的には、前特別協定の上限労働者数、労務費については据え置き、訓練移転についても前特別協定の負担の枠組みを維持する一方、光熱費につきましては、日本側負担を平成十九年度予算の水準から削減するとともに、米側がこれら経費の一層の節約に努めることになりました。
 こうしたことから、政府としては日米双方の置かれている状況の下で適切な対応を行ってきたものと考えております。

○喜納昌吉君 理由は分かりますけど、日米安保条約に基づく日米安保体制は、いつの間にかなし崩し的に日米同盟に変質しているというような感じがするんですね。中心的な目的が日本の防衛ではなく米軍の世界戦略に自衛隊を巻き込むことに変わってしまっているならば、日本の防衛のために定められた思いやり予算というのは当然減らすべきだと思いますが、見解を明らかにしてください。簡単で結構です。

○副大臣(木村仁君) 我が国の在日米軍駐留経費負担が我が国国民の税金で賄われております以上、それが効率的、効果的に用いられるべきは当然であると思います。ただ、一方、それはそれで当然といたしましても、米国は我が国の同盟国であり、米国としても多大な人的、財政的負担を行って米軍の前方展開を維持しておりますし、また、いざ有事の場合には、米国の青年たちに血を流してでも日本を守ってもらわなければならないという状況もございます。そういう意味で、日米安保体制はそうした在日米軍の一人一人のたゆまぬ努力によって支えられてきておるわけでございます。
 また、今回の交渉においては、米側から同盟のコストを日本はもっと持つべきではないかという強い要請がある中で、日米ぎりぎりの交渉の結果として今般の合意に達したとの経緯もあります。すなわち、あくまで日米間の負担のバランスという総体的な観点から日本側負担の規模を定めているものでありまして、在日米軍駐留経費について議論する際には、米側が我が国の安全のために払っている大きな犠牲を、負担を含めた大きな構図を忘れてはならないと考えて対応しております。

○喜納昌吉君 十分に交渉していると言っておりますけど、本当に交渉しているかというのは私は疑問がぬぐい去れないんですね。もしそのぐらい努力しているならば、逗子市内にある建設中の米軍住宅、一戸当たり七千八百万円掛かると言われています。しかし、過去の米軍住宅建設費が一戸平均四千八百万円であるのが最近明らかになったんですね。この差額は余りにも開き過ぎているんですけど、説明してください、十分な交渉をしているならば。

○委員長(北澤俊美君) 喜納さん、どちらへ答弁させますか。

○喜納昌吉君 今、外務省の……

○委員長(北澤俊美君) 外務省の、はい。

○喜納昌吉君 この三千万円の開きをよろしくお願いします。

○委員長(北澤俊美君) 防衛省でもいいですか。

○喜納昌吉君 はい、防衛省でもいいです。はい、どうぞ。

○政府参考人(地引良幸君) 先生今御指摘の件につきましては、米軍池子住宅地区におけます家族住宅建設費について、大体一戸当たり七千八百万程度と高額だというお話だという理解でよろしいかと思います。その前提でちょっと御答弁させていただきます。
 池子住宅地区及び海軍補助施設におけます家族住宅の整備につきましては、神奈川県におけます米海軍家族住宅の不足の深刻化にかんがみまして、その解消に資するために昭和五十六年度から平成九年度にかけまして八百五十四戸の建設事業を行ったところであり、これらに要した予算額は総額約六百六十四億でございます。
 この六百六十四億の内訳を見ますと、当該整備に先立ちまして、工事着手前に文化財の有無について確認調査を実施する必要があることから、埋蔵文化財の発掘調査に約五十一億円を要したほか、自然環境の保全を留意しながら山を切り開いての宅地造成や既設構造物等の撤去等のための敷地造成工事に約百三十五億円を要しており、これを除いた予算は四百七十八億円でございます。七千八百万と申しますのは、先ほども申しました、これらを含んだ六百六十四億円を八百五十四戸で割った数字だと思っております。
 いずれにしても、池子住宅におきます平たん地に造られるその他の米軍住宅とは異なりまして、更に基礎の補強を特に要したため、上記四百七十億円にはこれらに係る予算も含まれておりまして、家族住宅一戸当たりの費用を比較した場合、必ずしも池子住宅が特に高額というふうには考えていない次第でございます。

○喜納昌吉君 一戸建て三千万円の差があっても高額と思わないという考え方、こういう非常に国民が年金とか後期高齢者の問題とか医療の問題とかあるときに、本当にそう思うのか、ちょっと非常に疑いますね、私はね。
 思いやり予算を減らすのは日米同盟の米国の情熱を失わせかねないというような論法が政府・与党から起きていますね。それと逆に、沖縄海兵隊の一部のグアム島移転費を八千億円も払えという米側がむちゃくちゃな要求をしてきたことは、日米同盟の日本の情熱を失わせる結果にも私はなると思うんですけれども、外務大臣、ちょっとこの辺の、直接外務大臣で。

○国務大臣(高村正彦君) 先ほど西宮局長からもお答え申し上げましたように、アメリカ並びにアメリカの同盟国の防衛費、軍事費を比較してみますと、日本は二十七か国中二十六位、最も低いわけであります。委員が御指摘の、駐留米軍経費は突出して日本が多いじゃないかと言いますが、その防衛費の中には突出して多い米軍駐留経費も含んだものが防衛費なんです。それが二十七か国中GDP比率で二十六位という非常に低い水準にとどまっている。防衛費というのは、自衛隊が使うものだけじゃなくて駐留軍経費を含んで防衛費、それが低い水準にとどまっておると。そういう中で、自衛隊の存在そして日米安全保障条約の存在があって抑止力を維持して、そしてずっと日本は平和と独立、安全を確保してきているわけでありますから、その中の一部分だけ取って高いじゃないか、低いじゃないかというんじゃなくて、防衛費全体で抑止力を維持しているということはよくお考えをいただきたいと、こういうふうに思うわけであります。
 グアムの移転経費については、まだ具体的に幾らということを決まったわけではございません。

○喜納昌吉君 私は、高村大臣は余り詭弁を弄しない方がいいと思うんですけれどもね。
 やはりこれは、その駐留経費と日本の国防は別個のものであって、それを足して二十六位とかそういうのはちょっと、果たしてこの日本を憂う大臣かと、そういう疑問があります、私は。
 去る四月三日、でも私は意外と大臣のことはいいなと思っているところがあるんですが、去る四月三日、民主、社民、国民新党で日米地位協定改定案を高村大臣に提出に行ったとき、そのとき大臣は、沖縄と本土の不平等は認めるし、これは改善しないといけないと思うと言ってくれたんですね。これは沖縄にとってとてもうれしいことを述べてくれたと思っております。しかし、英独伊など他国と米国の地位協定と日米地位協定で不平等と思わないと発言したんですね。
 そこで大臣に質問していきたいと思うんですけれども、四月十四日、米兵によるあらゆる事件・事故に抗議する県民大会要請団が官邸に訪れ、要請行動を行ったんですね。対応したのは大野官房副長官。要請団からは、総理はイージス艦事故の被害者家族には謝罪に行ったが、沖縄の少女には謝罪してはいないという、沖縄から総理に謝罪を求めて会いに来たのに総理は会ってもくれない、沖縄は日本国民ではないのか、政府は沖縄に友好的なのか非友好的なのか分からなくなったという発言があったんですね。
 これは非常に純粋な沖縄の人々の心を代表する発言だと思うんですね。外務大臣、この沖縄の心情に対してどういうお考えですか。

○国務大臣(高村正彦君) 皆さんが外務省に私に会いに来ていただいたときに私が申し上げたのは、やはり沖縄が非常に厳しい状況に置かれていると、それについては是正をしていかなきゃいけないということを申し上げました。そういう中で沖縄の方たちが大変いろいろな心情があると、そういうことも私はよく分かっているつもりでございます。
 個々の言葉に対してこれがどうだああだと、こういうことを余り申し上げるのがいいのかどうか分かりませんけれども、沖縄の方たちが今本土に比べて大変基地との関係では厳しい状況に置かれている、そういうことはよく承知して、心情的にも理解しているつもりでございます。

○喜納昌吉君 大臣はそのとき改善をするという言葉もあったもので、是非この辺努力してほしいと思っているんですね、私はね。ただ言葉だけではなくしてね。
 今年は洞爺湖サミットが行われます。そのために参議院でも地球温暖化問題調査会を立ち上げ、環境への取組を私たちは議論しております。昨日の温暖化調査会でもドイツ大使のハンス・ヨアヒム・デア氏は、今年は日本が環境問題で世界のヒーローになるチャンスを与えられた年だと発言していたんですね。
 政府の提唱する美しい星50の実現に向かう姿勢は本気ですか。どうです、本気ですか。政府の美しい星50の実現に向かう態度は本気ですか。

○国務大臣(高村正彦君) 本気であります。

○喜納昌吉君 そうなると本当に私はヒーローになれると思うんですね。そうあるべきだと思っています。
 私は、この勤勉な日本人の富と優秀な日本人の技術は、戦争のために使うんではなくして、地球を復活させていくという方向に持っていくべきだと思っているんですね。その辺から今日はいろんなことを質問したいと思っております。
 政府が米海兵隊の新しい大型基地を建設しようとしている辺野古崎のすぐ沖には、世界最大級のアオサンゴの群集があるんですね。基地建設工事が始まれば、この沖縄と日本だけでなく世界にとっても極めて重要な大自然の財産であるアオサンゴ群集が悪影響を受け、破壊され、死滅するおそれが出てくるんですね。破壊すれば二度とは返らない大自然が、美しい大自然が消えてしまうんですね。私はそれは守るべきだと思うんですけど、沖縄防衛局は三月十八日から環境アセスメント、つまり環境影響調査を始めていますが、科学的に調査するつもりなのか、防衛大臣。

○国務大臣(石破茂君) 当然、環境アセスメントは科学的な手法にのっとって厳正に行われるものでございます。

○喜納昌吉君 そのお言葉を信頼して、もし本気で科学的な調査をすれば、アオサンゴ群集だけではなく、これは生態系として全部つながっていますから、その他の海洋自然環境を守る意味からも基地建設をしない方がということが今あらゆる学者から言われているんですね。そのことを知れば、完全に科学的に明らかになるんです。防衛大臣、今のお言葉を、自分の言葉をかみしめながら答えてください。

○国務大臣(石破茂君) 環境アセスの手法につきましては、逐次、沖縄の皆様方にも御説明をしておるところでございます。
 私も辺野古には何度も立ち、そこの美しい自然というものに、その価値もよく承知をいたしておるつもりでございます。環境に与える負荷がどれだけ少ないかということをまずきちんと調査をした上でなければ次の議論にならないというふうに考えておりまして、まず今私どもが行いますことは、環境の与える負荷、それがどのようなものであるかということ、それは委員がおっしゃるように造らなければいいだろうというような、それは確かにそういうことも言えますでしょう。しかしながら、私どもとしてどのような形であれば一番少ないのかということを考えなければなりません。その前提として、きちんとしたアセスメントを行うということだと思っております。その結果が出る前からあれこれ予断を持って物を申し上げるのは必ずしも適切ではないと考えております。

○喜納昌吉君 科学的に思考し行動を起こすというようなことは、被害を少なくするという考え方が果たして科学的なのかどうか。最初から造ることありきということは非常に私は危険なような感じがするんですね。そういう体質は改めなくちゃいけない時期に来ておると私は思っているんですね。
 抑止力維持と沖縄の基地負担軽減のためと言いながら、いつもオウムかインコのようなことを繰り返しているんですね、日本政府は。沖縄の負担軽減をもし言うならば、辺野古の大型基地を建設せずに普天間基地をそのまま返した方がいいと私は思っているんですね。私は、やっぱり普天間基地と新しい辺野古の大型基地を交換するのは真の軽減にはつながらないと私は思っています。よくこの時系列を見ても、普天間基地のような、本来は交換条件なかったという事実があるんですね、SACOのときでも。そういうもの、いつどこでゆがめて造らざるを得ないような方向に導いてきたのか、ちょっとこの辺、石破大臣。

○国務大臣(石破茂君) 経緯の詳細についてここで申し述べることはいかがかと思いますが、私は、普天間基地が持っている機能というもの、抑止力の中身の相当部分を成しておるわけでございまして、その機能をどこへ移すかということを考えましたときに、これは地政学的にと言うとおしかりをいただきますが、この沖縄の持つ地政学的な意味というものを考えましたときに、なかなかほかの地域に移すということは難しかろうということが一つ。もう一つは、普天間基地所属のヘリコプターでしたでしょうか、これが沖縄の大学の構内に墜落をしたと。この危険性の除去というのは一刻も早く行わなければならない。一刻も早くこの危険性の除去を行わねばならないということと、地政学的に見て沖縄の中で何とかお願いをできないか、その中でいろいろな苦難を経て、苦しい御決断を経て受入れを表明をしてくださった地域があの地域であったというようなことで、私はそういうような経緯であったというふうに承知をいたしております。

○喜納昌吉君 沖縄が受け入れたということを申し上げていますけれども、私が知る限りは、沖縄県の人ってだましやすいんでしょうね、きっとね。そう思うよ、私はね。脅し、辺野古基地を持ってくるためにはもう訳の分からないやくざや右翼や、あるいは官僚も含めてそうなのか分からないですけれども、沖縄の有権者の意識がねじ曲げられていくという、そういう流れの中で沖縄が受け入れたということ。
 それから、普天間基地の危険除去という言葉を述べることは、私は第一次世界大戦、第二次世界大戦を受けて、その戦争の古い延長の思考法ではないかという、地政学は何も戦争のためにあるんじゃないでしょう、これは。地政学というのは平和のためにあるはずだから、本来ならば。なぜそういう思考の転換ができないのか、石破さん、どうぞ答えてください。

○国務大臣(石破茂君) 委員から、かぎ括弧を付ければ、だましやすい、かぎ括弧閉じというような御発言がございました。私どもとして、それは本当に沖縄で長年平和活動に携わってこられた委員のお気持ちを私がすべて理解しているというような僣越なことを申し上げるつもりはございません。しかしながら、私ども政府として、本当に沖縄の方々の御理解をいただけるように誠心誠意やっていかねばなりませんし、足らざるところ、行き過ぎのところがあれば率直に御指摘をいただきたいと思っております。間違っても居丈高に押し付けるような、そういうようなことがあるべきだと私は考えておりません。
 地政学的にどうだというお話でございますが、私は、米軍にいたしましても私どもにいたしましても日米同盟にいたしましても日米安全保障体制にいたしてもそうですが、それは抑止力としてどのような意味を持つのかということだと考えております。その地域に展開をしているということがその地域の平和と安全に例えばどれぐらいの時間で到達をすることができるか、あるいは策源地からどれぐらい遠いかということを考えましたときに、なるべく安全なところ、かつ展開の速さというものが評価されるところということであって、私は地政学の持つ意味というのは今においても変わるところはないだろうと思っております。
 他方、高速化でありますとか大量輸送を可能にするとか、そういうようなテクノロジーの進歩によってその中身が変わることは当然ございます。ですから、負担の軽減と抑止力の維持、これをいかにして、二律背反的に聞こえますが、これをいかにして両立させるかという知恵は本当に絞っていかねばならぬことだと思っております。

○喜納昌吉君 だから、抑止力とか負担の軽減というものは耳に聞こえはいいんですけれどもね。しかし、今の世界の情勢を見ると、中国やロシア、インド、パキスタンを含めてあの辺は上海同盟機構ができ上がっているし、それからイタリアにしても、何というのかな、地中海の構想ができ始めている、地中海のね。それから、イランだってペルシャ地域にかけてそういう流れが出てきているし、あらゆる中で非常に地球規模の中でそういう一つの流れが出てきている、これは。そういう一つのこの世界の変容の中で大きな日本の安全保障を考えるのもいいんですけれどもね。もうこの日米同盟という縛られた枠の中で答えを出そうというのは、非常にこれは私はもう古いんだと思うんですけれどもね。
 私は、石破さん、大臣ね、もう抑止力というのは確かにこれは、よく軍事オタクと呼ばれていますよね、石破さんはね。これは僕の言葉ではないですよ、よくいろんなところでね。やはり僕はそれは非常にそういう者が陥ってしまう体質を持っているのではないかという。なぜかというと、ここもやっぱりこの一連の流れの中でも石破大臣が、何というのかな、防衛省改革にしてもあの八十八名の処分をしたというんですけれども、本質の処分をしてないんじゃないかという感じがするんですね。あの山田洋行の問題とか日本ミライズとかね。これだけ日本の財政圧迫している中で、もっと防衛省はこういうときは一兆円ぐらい削減すべきですよ、これは。PAC3なんか断るべきです、これは。なぜそのぐらい大胆な改革をできないのかね。まあまあこれは質問しません。愚痴に聞いておいてください、愚痴としてね。
 それから、米海兵隊のハリアー戦闘爆撃機が、四月九日、沖縄久米島沖の鳥島射爆場の射爆訓練空域外の海上に二百五十キロ爆弾二発を投下した不祥事がありました。このような重大な出来事である中での沖縄防衛局の当初の発表は、投下した日が九日ではなく十日と発表しているんですね。投下した爆弾が実弾でなく模擬弾と言っているんですね。投下、投棄した海域が五・五キロの空域外ではなく二・七キロの空域外と言っているんですね。なぜこれほどゆがんだ報告をするんですか。どうぞ、防衛大臣。

○政府参考人(地引良幸君) お答えさせていただきます。
 米側からのまず最初の情報によれば、四月九日水曜日に、十四時四十五分、米海兵隊所属のAV8ハリアー攻撃機が鳥島射爆撃場をターゲットに通常訓練中、五百ポンド航空機爆弾二発を鳥島射爆撃場提供水域外の海上に誤投下したとのことでございます。また、着弾ポイントにつきましては、鳥島の中央から二百四十度方向に六・三海里、約十二キロメートル、提供水域の端から三・三海里、約六キロメートル、北緯二十六度三十二分二十九・三秒、東経百二十六度四十三分九十二・七秒であります。また、現在までに被害の情報はございません。
 その後、四月十日に防衛省は外務省から、鳥島射爆撃場から一・五海里のところで二つの爆弾が落とされたとの情報提供を受け、また、沖縄防衛局に対しましても、在沖米海兵隊司令部訓練作戦部から、鳥島射撃場をターゲットとした通常訓練中、海兵隊のAV8ハリアー攻撃機が演習弾を二発投下し、発生日時は四月十日十四時四十五分、発生場所は提供水域の端から一・五海里離れた海上であるとの情報提供があったことから、現地関係機関にその旨を情報提供したわけでございます。
 翌十一日、在沖海兵隊司令部外交政策部から沖縄防衛局に対しまして、昨日の情報に誤りがあるとして、改めて、発生日時は四月九日であったと、誤投下した爆弾は実弾である、着弾ポイントは島の中央から六・三海里、提供水域の端から三・三海里離れた海上であるとの修正の情報提供があったことから、更に現地関係機関に対しまして改めて修正情報を提供いたしました。
 当初の情報内容が不正確であったこと、また情報提供が遅れたということにつきましては、米側における情報伝達の過程で起きたものと思われますが、結果として関係先に御迷惑を掛けたことについては大変申し訳ないことだと思っている次第でございます。

○喜納昌吉君 訓練空域外ということは漁船がいてもおかしくないということですね、もしいたら大変なことになっていますから。だから、その意味では「あたご」事件と同じ問題の体質を含んでいると私は思うんですね。このような誤った情報を流すことは沖縄県民の人命軽視につながるんではないかと私は思っているんですね、さっきの総理が会ってくれないということと。
 石破大臣、沖縄は、沖縄民族というのは日本人だと思っていますか。

○国務大臣(石破茂君) 当然そのように思っておりますというよりも、それが当然のことだという認識を持っております。

○喜納昌吉君 国民ではあるんですけれども民族は違うという感覚を持っていますか、もしかすると。

○国務大臣(石破茂君) 同じ国民だという認識でございます。
 それは、民族のことについて私があれこれ申し上げられるような知識、見識を持っておりませんので不用意なお答えはいたしかねますが、私は、同じ日本国民として、同じ権利を持ち、同じ幸せを享受するのは当然のことだと認識しております。

○喜納昌吉君 もし同じ日本国民であって日本民族であるならば、我々は法の下に平等であるべきであるはずなんです、これは。もし安全保障の名の下に沖縄が不条理なものを持たされているのならば、これは平等じゃないですよね。ただ地政学で片付けるんですか、石破大臣。

○国務大臣(石破茂君) 法の下の平等ということを実現しますときに、それはいろいろな、私は選挙区鳥取県でございますけれども、それは、じゃ東京と比べてどうだろうと思うようなこともそれはございます。
 ただ、事が安全保障でございますから、沖縄に基地の専有面積の八割近くを負担をしていただいているというようなこと、それをどうやって除去をしていくかということに努めるのは政府の責任であるというふうに考えております。
 私もこのことは長く携わっておりますが、どうすれば沖縄の負担が軽減できるか、それを地政学で片付けるつもりはないのです。ですから、先ほど申し上げましたように、どれだけテクノロジーの進歩によって減らすことができるかということと、もう一つ考えねばならぬのは、訓練の移転もそうでございます。ですから、この特別協定もそれにかかわることでございますが、どうやって本土でその負担を受け入れることができるか、分散することができるか、それは同じ日本国民として、本土に住まう者も、当然、日本国の平和と安全、独立と平和ということを考えますときに、本土の人間もそれを分担せねばならないという認識は強く持っております。

○喜納昌吉君 その基地の分担と言えば聞こえはいいんですけれども、しかし、確かに、九五年少女暴行事件があったときに、沖縄の気持ちを理解しなくちゃいけないとかいって沖縄の基地の分担というのが叫ばれましたよね、基地の縮小とね。しかし、よくふたを開けて見ていくと、米軍再編に化けていたんじゃないですか、これは。基地の分担ではなくして米軍再編に化けていったんです、これは。だから、アメリカ軍の陸軍、軍司令部が座間に来るとか。要は、そういう事件さえもアメリカというのはうまく使いながら基地を広げていくというノウハウを持っているのか技術を持っているんですけれどもね。
 私は、そういう流れの中で、あの八千億円に関しても沖縄の歴史感情がうまく利用されたな思っているんです、これは。日米地位協定で実際は外国に造るお金を払う必要はなかったんです、これは。それを払うというものは、だから、ある意味じゃ、それは基地の分担、沖縄のためと言いながら、実際は米軍再編の中の延長にあったということは、石破大臣、それは見抜けなければ防衛大臣の資格はありませんよ、これははっきり言うけど。もしそういうことを読み切れないならば、私はやはり今までの不祥事を合わせて辞めるべきだと思っているんですね、私は。どう思います。

○国務大臣(石破茂君) 非常に広範な御質問でございますので簡単にお答えするのは難しいのですが、私は、アメリカの今の考え方というのは、なるべく外国に基地を置くことはやめようという考え方だと思っております。と同時に、ホームランドセキュリティー、すなわち、九・一一が起こりました後、どうやって合衆国の本土を守るかということ、そして、テクノロジーの進歩にもよりますが、なるべくあちらこちらの国に置くのはやめようという考え方、そういうようなものが主流になってきております。
 ですから、委員おっしゃいますように、いろんな不幸な事件を奇貨としてという言葉が適当かどうか分かりませんが、それを使ってどんどん拡大をしてきたという御指摘には私は共感はしないものでございます。どうすればアメリカは、ですから、アメリカ兵にしても、自分の本土、本国を遠く離れて在勤するというのは相当に大変なことでございます。そして、彼らの支持も得られなければ合衆国の政権というのはあり得ないのであって、だとすれば、合衆国にしてもどうして海外展開を減らしていくかということ。
 米軍再編というのは再編という言葉だけでとらえては駄目なのであって、それはトランスフォーメーションというものの中に軍事における革命というものがあり、そしてグローバル・ポスチャー・レビューというものが出てくる。米軍再編というのは単に米軍の覇権拡大とかそういうとらえ方をすべきではない。私どもは、本当にこの米軍再編がどういうようなコンセプトの下に行われているかということについて正確な認識を持つ必要があると私は思います。

○喜納昌吉君 正確な認識を持つということならば、私は、元々日本の米軍基地というのは後方支援だったはずなんですけど、そこからスタックポールという四軍司令官でしたかな、沖縄にいた、あの方が、多分十年ぐらい前だと思うんですけど、キャンプ・キンザーが返還されるときに海兵隊は全部極東から引き揚げると言ったんですね。あそこのキャンプ・キンザーは二年ぐらい前に返される話だったと、二年か三年くらい前にね。それは、兵たん基地が返されたときには、兵たん基地がなくなればこれは確実にそこにいることできないんですから、そこから出るということを十何年、十年ぐらい前に言っていたんです、これは。
 ということは、この米軍再編はその前から計画されていたということでしょう、元々ね。それは何を意味するかというと、やはりアメリカの国際戦略の中には、唯一コントロールできない国は中国だけだと思います、今、コントロールできないものはね。そうであると、中国に対する一つの国際戦略上、僕はもう練っていると思うんです、これは、アメリカはね。そうなると、中国の、今は後方支援だと、日本の基地というのは。後方基地からだんだんと前方基地に展開されていくという。そうなると、これ逃げざるを得ぬですよ、海兵隊は。逃げるときにはなるべくお金も取って逃げたいというのがあるんじゃないですか、これは。それから、家族を持っている、家族から最初に逃
がしたいという、そういう心理をちょっと見えるんですね、私はね。
 そうなると、日本が単なる米国本土を守るための要塞の基地としてしか存在できないという構図になっていくんですけどね。だから、そこはやっぱり読んで、ひとつ石破大臣、今のことお話しなさっているのか、是非答えてください。

○国務大臣(石破茂君) 委員の御主張を私正確に理解できているかどうかちょっと自信がございませんが、結局、日米安全保障体制というのは、日本の独立と平和を守るということと極東の平和の安全のために活動する米軍の行動に資するというような、そういうような二つの目的を持っておるわけでございます。
 ですから、それは日米安全保障体制が非対称的双務性と、こう言われることがございますが、日米安全保障条約というのはどういう意味合いを持つものであるか。しかしながら、私は、アメリカ本土を守る要塞というふうに仮に委員が御指摘になったとするならば、私は、それは必ずしもそうではないのではないかと思っております。
 また、中国に対する御指摘がございました。合衆国として中国を敵視しているとか、そういうような問題だと私は全く認識をしておりませんし、それは我が国においてもそうでございますが、委員御案内のとおり、いわゆる脅威というものを考えますときに、それを能力ベースで考えるか脅威ベースで考えるかというようなお話というものがございまして、そこにどんな能力があるのか、そしてそれは何のためなのかということを相互がきちんと理解をする、そういうような信頼関係を醸成することが大事なんだろうと思っております。
 そこの能力ベースということに着目をいたしましたときに、そこにそれが何のためにあるのか、中国が中国本土を防衛する、いわゆる日本の言葉で言えば専守防衛という考え方に立っているとするならば、なかなかその角度からは理解が完全にできないものもあるのではないかという指摘もあるわけでございまして、私どもは、そこにおける平和をつくっていくために、それは何のためにあるのかということについてお互いが信頼関係に基づいて認識をシェアすることが重要であると思っております。

○喜納昌吉君 しかし、信頼関係というのは大事ですけどね。いざ国益というものが追い込まれたときには戦争というのをやるのが歴史の常ですからね。よくその辺を分かって信頼という言葉を使わないと国防大臣はつまずくという感じしますよ、私はね。
 私は、もしそのぐらい言うならば、もっともっと、今韓国に李明博大統領が出てきましたし、ちょっと緊張関係が北朝鮮とまた再燃してきていますから六か国協議もどうなるか分からぬし、あるいは中国も毒ギョーザの問題で日本との関係は思わしくないし、それから今度チベット問題騒動で中国は揺れていますし。私は、そういうときこそ日本がしっかり、ある程度の不満は乗り越えて、北朝鮮と韓国を和合させるとか、チベット問題をしっかり中国に理解をさせるとか、そういう外交を、国防以上に外交が強くなれば、今の話も効きますし、信頼という言葉がね。
 しかし、最近はもう統幕長の問題でも、国防省になって、防衛省ですか、この辺では、外務大臣、どうですか、最近追い込まれている感じじゃないですか。防衛庁が防衛省になって、外務省は少し肩身の狭い思いになってきている部分ないですか。

○国務大臣(高村正彦君) 防衛庁から防衛省になったというのはなるべくしてなったと考えておりますし、石破大臣の下にその防衛省としての実体を着々と固めていただいていると、こういうふうに理解しておりますが、外交、防衛一体となって日本の平和と安全、独立を守っていきたいと、こういうふうに思っております。

○喜納昌吉君 シビリアンコントロールとすれば、外務省の方が強くなって、制服組の方がある程度は背広組に譲りながら日本のシビリアンコントロールつくられてきた部分がありますから、私は石破大臣がこの辺を分かっているかちょっと心配があるんですね。
 高村大臣に質問します。日米地位協定に対して質問したいと思っています。
 他国の地位協定と日米地位協定が不平等ではないという見解ですが、各種地位協定の比較資料によると、駐留米軍の経費分担は、在日米軍地位協定及び在韓米軍地位協定には盛り込まれていますが、NATO軍地位協定とドイツのボン補足協定にはその規定がありません。この違いを政府はどう受け止めているのか、よろしくお願いします、政府は。高村大臣。

○委員長(北澤俊美君) 喜納さん、だれに答弁させますか。

○喜納昌吉君 外務大臣、ごめんなさい。
 駐留米軍の経費分担は、在韓米軍とこの日本には盛り込まれているんですけれども、NATOとドイツとのボン協定には盛り込まれていないんですね。このことをちょっと。

○国務大臣(高村正彦君) NATOとの協定について私は定かに今お答えするだけの知識がありませんので、今度よく調べておきます。
 NATOとの地位協定と日米地位協定に、日米地位協定が劣っているというところが、日本側にとって不利な点があるというふうには存じておりませんが、具体的に駐留経費の負担についてどうなっているかということについて今直ちにお答えする準備がありませんので、調べた上でお答えをいたします。

○喜納昌吉君 だから、あの駐留経費に関しても格差があるし、そういう条項の盛り込み方に関してもちょっと差があるし。
 ただ、僕、個人的な見解からいうと、NATOもドイツも白人国主体なんですね。欧州に属しているんですね。日韓はアジアなんですね。だから、私たまによく思うんですけれども、靖国問題というのは本当はアメリカ問題、日米問題であるのに、なぜ中国とけんかするか不思議なんですよ、これはね。だから、本当ならばアメリカにはっきり物言うべきであるはずなのに、何か中国とけんかする、不思議なんです、日本は、中国も含めてね。やはりかつての列強国、三国干渉があって、そういう歴史を超えられていないのかなという、そういう延長の中に今の地政学の問題とか安全保障の問題があるのかなと私は思っているんですね。この辺は、それじゃ後で答えてください。
 在日米軍地位協定の第十六条は法令遵守義務に触れていますが、米軍は日本の立法は尊重しても従う義務がないことになっているんですね。これに対して、ボン協定では多くの条項にドイツ法の法令遵守義務が明記されているということですけれど
も、政府はこの事実を把握していますか、高村大臣。

○政府参考人(西宮伸一君) 大臣からも答弁がございましたけれども、他国の地位協定のすべてにつきまして有権的に解釈をしたり知識があるわけではございませんが、例えば環境の分野でございましょうか、ボンの補足協定ではドイツの国内法令が適用されるのではないかといったような指摘もあるというふうに承知をしております。
 いろんな国の地位協定を単純に比較するというのは非常に難しい点でございますけれども、例えば今の点につきましては、ボン補足協定五十四条Aというのがありまして、駐留軍の派遣国が環境保全の重要性を認識し、確認する旨規定をしておりますけれども、その一方で、ドイツ国内法令について、適用について定めております五十三条には、国際合意、これはNATO地位協定自身も含むと思いますけれども、国際合意であるとか米軍の内部に関する場合はこうした国内法令の適用除外であるという規定も同時にございまして、実際にドイツの国内法令の適用がどうなっているのかというのは定かではございません。
 更に申し上げれば、同じ五十三条には、更にドイツ当局と軍隊の当局、要するに外国駐留軍の当局の間で見解の相違について調整する必要がある、調整し、協議し、協力するというふうに定められてございまして、国内法令が自動的にきちんと運用されているかどうかは定かでございませんが、この条文を見る限りは、あらかじめ協定上も駐留軍とドイツ当局の間の様々な見解の相違があることを想定しているような規定ぶりとなっております。
 そういう意味でも注意深く検討しなければならない点でございまして、国内法がすぱっと適用されているという状況ではないと理解しております。

○喜納昌吉君 いつもの解釈や現状維持を、何というのかな、弁解しなくちゃいけないような論理に聞こえてしまうのは私だけではないと思うんですね、私はね。
 特に、日米地位協定というものもよく見ると、あれは翻訳すると在日米軍地位協定と本当は翻訳するんですよね。なぜ在日米軍という「在」「軍」を切り取って日米地位協定と翻訳しているんでしょうかね。僕はこの辺も不思議でならないのよ。だから、屈辱的なことをどこかで隠すためにうまく翻訳して国民をごまかしているんではないかということを感じるんです、私はね。
 そういう精神構造が、非常に貧困な精神構造がすべてのこの条約に現れているという。だから、本当に条約というのは、これは同盟なんですから、堂々と付き合っていくということなんですから、大いに日本のリーダーと政府が堂々とした精神構造を持たないうちは、これは健康になりませんよ、これ、はっきり言って。是非そうしてください。
 いろんなことを聞きたいんですけれども、ちょっともうほかの方に進まないと時間がない。
 次は、二月十九日にイージス艦「あたご」の大事故、大不祥事を起こした、記憶に生々しく残っている海上自衛隊について質問します。
 まあちょっとこれジョークになるような質問なんですけれども、イージス艦「あたご」の発音を愛宕山のように普通に発音するのではなく、「あたご」の「あ」にアクセントを付けて「あたご」と言うのが正しいのか、防衛省内部では、呼び方というんでしょうか、これ本当ですか、これ、「あたご」。

○国務大臣(石破茂君) それは省内でも議論がありますが、これが正式ということを決定したものではございません。「あたご」というふうに言うと、私は少なくとも「あたご」というふうに言うんですが、「あたご」と言う人もいますし、委員がおっしゃいます「あたご」と言う人もいますし、これもイントネーションの問題でありまして、これが正当な言い方であるということを決しているものではございません。

○喜納昌吉君 いや、僕はそこに日本の自衛隊のアイデンティティーが汚染されているんじゃないかと思うときがあるんですね、たまにね。普通「あたご」なら「あたご」、日本人の精神があるならばね。それを「あたご」と、これはもう完全に英語に汚染されている感じがして、だから少し日本語を大事にしたところから日本の自衛隊、あるいは将来は軍隊になるかも分からないしね、そういう人たちの精神構造を今のうちに文化面から支えてやはりつくっていく必要があるんじゃないでしょうかね。そうすれば、あの「あたご」のような不祥事は僕は起こらないと思うんですけれどもね。だから、この辺を明確に出せない石破大臣、少しこれもしっかり教育をよろしくお願いしますよ。
 いや、どう考えても「あたご」と言うのはおかしいですね。
 「あたご」が引き起こした二月の大事故では、大臣への通報が遅れるなどの事実の関連で、海自内での文民統制の在り方が問題になりました。海自は、日本国民と日本政府の事実上頭越しに旧日本海軍幹部らと米海軍幹部の合作として生まれたいきさつから、最初からシビリアンコントロールを尊重する気などはなかったとする論文もあるんですね。
 防衛大臣、見解を聞かせてください。

○国務大臣(石破茂君) その論文は私も何度か読ませていただきました。
 私は、海上自衛隊を評して、私が言っているわけではありませんよ、私が言っているわけではありませんが、伝統墨守、唯我独尊と言われることがある。陸だって海だって空だって内局だってそういう四字構成熟語で表現をされることがある。それは、ある意味でそこのカルチャーみたいなものの一部を言い当てているところがあるのかもしれない。もし仮に戦前の帝国海軍の、いい点だってあるのでしょうが、あしき面を継続しているとするならば、そこは直していく努力、少なくとも外から見て伝統墨守、唯我独尊と言われることがなくなったというふうにはしていかねばならぬだろうと思っております。
 私は、帝国海軍というものが、例えば山本五十六連合艦隊司令長官が、いざとなれば半年や一年は暴れてごらんに入れますがというようなことをおっしゃったと伝えられております。しかし、じゃその後は一体どうなるんだと。確かに、戦艦とか巡洋艦とか航空母艦とか駆逐艦はたくさんあるのかもしれないが、じゃ商船護衛をするだけの船というものをきちんと持っていたのかと、あるいは補給というものが続くのかというようなこと、そういうことをきちんと言わなかったということはやはり問題ではないかというふうに思っております。
 私は、戦というものを抑止するために、やはり軍人、日本の場合には自衛官、これが何ができて何ができないのかということをきちんと政治に伝えると、それを私は、シビリアンコントロールを行う上において、制服を着た人の義務だと私は今でも信じているんです。そういうことが行われないというのは、私はシビリアンコントロールを侵すものであり、ひいては国家に良からぬ結果を、災厄をもたらすものだと考えておりまして、戦前の帝国海軍が仮にそうであったとするならば、海上自衛隊はそのようなことがないように、それは常に心掛けていかねばならないことだと思います。

○喜納昌吉君 私は、守屋前事務次官のこのタイミング、何であの人がこの時期にあんな事件になって中途半端で終わるのか不思議なんですね。これが一つ。それからあとは、「あたご」の事件の後に何であの三浦和義の訳の分からない治外法権のようなことが起きるのか。
 これは両方とも、結局は、日本の自衛隊をあるべきところに引っ張るための、ある大きい世論操作で、世論操作というのかな、のにおいもするんですね、どこかでね。だから、それはある意味じゃ、制服組というものが力を持つためにはやっぱり背広組、背広組というのは基本的に文民統制に非常にしっかりねじを締められている部分がありますから。ちょうどその中には石破さんがいるんですよね。まあ背広組ではありますけど、頭の構造は制服組であるというね。
 だから一つの、参事官制度見直し要求事件と言われている事件があったんですね、四年前に、二〇〇四年四月には。海自最高幹部である海幕長が、文民統制のかなめとなってきた防衛参事官制度を廃止し、内局組のトップである防衛事務次官が持つ自衛隊に対する監督権限を二〇〇六年四月に新設されることになっていた統幕長に移すよう当時の石破防衛庁長官等の前で直訴したということがあるらしいですね。内局組が制服組を統御するという日本型の文民統制の伝統を破壊し文民統制をじゅうりんするような考え方を海自幹部にもしあるとするならば、戦前のように国の進路を再び誤らすかもしれないという、私は極めて危険なことだと思っているんですけど、防衛大臣、この点はどう思います。

○国務大臣(石破茂君) 当時の古庄幸一海上幕僚長、私も長年いろんな交友があり、心から尊敬する人物であります。それは今も変わりません。
 要は、委員御案内かと思いますが、制服であろうと背広であろうと、国民に対して直接責任を負うものではないということは共通をしているのです。我々文民と言われるものは、非常に厳密に申し上げれば、国民に対して選挙という形において責任を負い得る、それが民主主義型文民統制だと思っております。だとすれば、背広、制服とはいえ、そこにおいては共通したものがあるのではないかと考えております。私は、制服はすぐ戦をやりたがって背広は平和が大好きでというのは、私はそれは一つの固定観念であって、必ずしもそうではないと思っております。要は、大臣を支える体制というのはどのようなものが望ましいのかという点において、古庄当時の海幕長から一つの議論の糧として提案はあったものでございます。
 ここは委員にもよく御理解をいただき、また御指摘をいただきたいと思うのですが、防衛参事官という制度はほかの省庁の参事官とは全く違います。全く違うので、所掌にとらわれることなく広い見地、視野に立って防衛大臣を補佐するということになっておりますが、同時に、設置法によりまして、官房長その他の局長は防衛参事官をもって充てるということになっておるわけでございます。今、そういうような状況の中で、官房長、局長たちがそれぞれの所掌を持ち、非常に多忙であり、非常にハードな仕事をしておる中にあって、本来の意味の防衛参事官という制度が生きているのかどうなのか。それは形としてそれが文民統制を支えるものだというふうに言っていましたが、それが本当に形式に堕していないかと。実際に本当に大臣を支える体制とは何なのかということを真摯に考えたいというのが、これが防衛省改革の議論でございます。
 それは、我々統制する側の政治が本当に何ができて何ができないのかということをきちんと知り得る、適切に知る体制とは何なのかということでございまして、古庄海幕長の見解は一つの議論のステップを踏む上において提案なされたものだというふうに思っておりまして、文民統制を破壊するものだという認識は私はいささかも持っておりません。

○喜納昌吉君 石破大臣の思いは分かるんですけれども、とかく軍部というのは暴走しやすいという体質も分からないと、本当の意味での私は防衛大臣務まるかという疑問があるんですね、私はね。
 やはり、今回の「あたご」の大不祥事ともいうべき大事故を契機に、海上保安庁の捜査を嫌う海自幹部の間から、軍法会議ないし軍事法廷の設置が必要などという倒錯した意見が出たと漏れ聞こえてくるんですね。軍事法廷などができれば、犯罪や事故や不祥事を自衛隊が身内で処理するようになり、文民統制がますます危機にさらされることは疑いないですね。
 石破大臣、あなたは軍事法廷設置に賛成ですか、はっきり言ってください。

○国務大臣(石破茂君) 当然、今の日本国憲法の下で最終審としてのそういう裁判所は認められないというのは、それは憲法から当然出てくるものでございます。では、最終審でなければいいのかとか行政裁判所的なものであればいいのかとか、そこはいろんな議論があるのだろうというふうに思っております。
 自由民主党といたしましては、憲法改正草案の中にそういうことは盛り込んでおりますが、今の時点においてそういう状況にはなっておりません。
 これは委員もよく御案内のとおり、軍法会議というものは何のために設けられるのかといえば、それは規律の維持というものが自己目的でございます。公共の秩序とかそういうようなお話ではなくて、軍隊というその国において何も比べるもののない物すごい強大な力を持っているがゆえに、そこの規律が乱れればそれはこんなに危険なものはないということで、その規律の維持ということが自己目的となっております。
 ですから、普通の人が例えば麻薬をやるのと、戦車やミサイルやそういうものを扱う軍に属する者がやるのとでは、それは物すごく影響力が違うだろう、どっちにしてもいいことではありませんが。したがって、非常に重い規律を課す、厳正な規律を課すというのが軍法会議の一つの目的だろうと。
 そしてまた、二年も三年も四年もかけてどうだのこうだのとやっておっては、それは真理の探究というのはとても大事なことですが、どうやってスピーディーにするかというのも大事だ。しかしながら、戦前の軍法会議が身内に甘いということがあったのは事実なのであって、そこをどのようにしてきちんとしていくかということは今後の議論としてあるのだろうというふうに思っております。
 いずれにしても、今の時点で軍法会議というものについて議論をしているというわけではございません。仮にそういうものを将来的に憲法の関係で設けることがあったとしても、戦前の軍法会議がなぜ機能しなかったのかということは、私どもはちゃんと認識をしながらやっていかなければ、誤った歴史を繰り返すことになるという認識は私は持っております。

○喜納昌吉君 私、そういうような軍事法廷も、私が懸念することは、もし仮にそのような流れが起きたときに、また、どう考えても、米軍再編の駆け引きに自衛隊とか、まあこれ、日本国とアメリカとのやり方見たときには、どうしてもアメリカの国益だけに準じて物事が再編が進んでいるような感じがするんですね。果たしてそれが本当に将来の日本の未来の国益になるかという疑問があると、私は。そういう意味では、私は、やはり今回のこの事件も不思議だなと見ているんです。不思議だと思っているんですね。
 もし軍事法廷が仮にできることになれば、必ず軍事警察が組織されることになるんですけれども、軍事警察は一般市民の行動、思想まで調べたがるという、この前ありましたね、確かにこういうことがね、似たものが。これは、自衛隊が既に、この前、街頭などで市民の言動を監視してきた事実からも明らかなんですけれども、つまり、軍事法廷、軍事警察は民主制度を大きく弱体化させるものになっていくんですね。私は、まだ真にアメリカから独立もできない時期にそういうことを走ってしまう、そこら辺に走ってしまう、何というかな、海軍、何というんでしょうかね、この一つの流れというのはいかがなものかという心配があるんですけど、防衛大臣として本当のアメリカとは対等な同盟国と思っていますか。この辺も含めて、対等な同盟国と思っているか、ちょっと答えてください。もしそれだけ自信があるなら答えてください。

○国務大臣(石破茂君) これは私の所掌ではございませんので責任を持ってお答えいたしかねますが、何をもって委員が対等とおっしゃるかということだと思います。
 それは同盟にはいろんなタイプがございまして、非対称的双務関係というものをもってしてどう考えるか、我が国が独立国であるということはこれはまごうことなき現実で事実でありますが、であらばこそ独立と平和を守るための自衛隊というのがあるわけでございますが、非対称的双務性、人と物との関係というふうによく言われますが、それをどう考えるのだということは、私は常に日米同盟を語るときに認識をしておかねばならないことだと思っております。負担とかいういろんなことがございますし、アメリカの国益のためだということもありますが、私アメリカ人と議論していて、それはアメリカ兵は日本を守るために血を流すんだよ、日本はアメリカを守るために血を流さないねということを言われる、そのことがまたアメリカの中では広い認識となっておるわけでございます。そういうことをどう考えるかということが私どもはいつも認識しながら議論しなきゃいかぬのじゃないか。
 本当に対等だと思うかという御質問に対しましては、非対称的双務関係にございますというお答えしか私にはできないものでございます。

○喜納昌吉君 是非、二十一世紀を迎えて答えはもう一つしかないんですね。地球はそのままいくともうこれはもたないようになっているんです、これは。その地球を破壊するのは戦争が最たるものですよ、我々のこの飽食が最たるものであるしね。日本は全く今までの日米同盟を超えた新しい概念を持って歩くことがもう必要な時期に来ているんです、これはね。なぜなら、日本こそ西洋の心、東洋の心を和合でき、融合できるという唯一希望を持つ私は民族だと思っていますので、そこで軍事が肥大化していってその道を誤らせないように、石破大臣、よろしくお願いします。

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