14 03月 2010

平成17年07月19日

posted by tetsuo okada

沖縄及び北方問題に関する特別委員会

162-参-沖縄及び北方問題に関す…-8号 平成17年07月19日

○喜納昌吉君 喜納と申します。
 日高さんは、「日米安保は空洞化する」という論文に、日米安保は米国にとって必要がなくなったと書かれていますが、外務省など日本政府が安保条約と並べて盛んに言っている日米同盟関係も安保空洞化に伴って空伺化していくと考えますか。これ一点ですね。
 しかし、日高さんは、日本人が知らないアメリカ独り勝ち戦略の中では、米国は日米安保に基づいて沖縄の海兵隊基地は残していくと書いています。安保は空洞化しても、米国は思いやり予算に守られた実績だけは失いたくないということでしょうか。これが一点ですね。
 それから、日高さんは日本のミサイル防衛、MD計画は戦略的に有効と思いますかということ。この三点ぐらい答えてくだされば。
 そして、島田さんには三つぐらいお願い、聞きたいんですけれども、島田懇さんは沖縄の自立発展のために尽力したということですが、沖縄の基地反対世論を懐柔するねらいが強かったのではないか。島田懇関連事業として残ったのは結局箱物、つまり土建事業による建築物が目立つばかりではないか、島田懇は結局失敗だったのではないかという思いがあります。これ答えてください。
 もう一つ、軍用地地主と非地主の間に物すごい不公平があります。政府による分断統治策の存在さえ勘ぐりたくなるほどです。基地被害に悩まされながら、軍用地主でないため土地代がもらえない沖縄市民がたくさんいます。特権階級化している大口軍用地主への巨額の補償金の半分ぐらいをプールして、非地主用も含む社会福祉事業に回すなどの努力が必要ではないかということですね。
 あと一つは、普天間返還を評価していますが、辺野古での代替大型海上基地建設という新たなくびきが沖縄に課せられたことをどうとらえるのか、お答えください。よろしくお願いします。

○参考人(日高義樹君) ちょっと聞こえにくかったんですが。

○委員長(木俣佳丈君) じゃ、もう一度、日高先生に質問を。

○喜納昌吉君 ああ、そうですか。五分ということばかり気にしちゃいまして。

○委員長(木俣佳丈君) かいつまんで、もう一度。

○喜納昌吉君 いいですか。それじゃ、ゆっくりもう一回、いいですか。じゃ、ゆっくり言いますね。
 日高さんは、「日米安保は空洞化する」という論文に、日米安保は米国にとって必要がなくなったと書かれていますが、外務省など日本政府が安保条約と並べて盛んに言っている日米同盟関係も安保空洞化に伴って空洞化していくと考えますかという、日米安保と日米同盟ですね。

○参考人(日高義樹君) その点は、先ほど申し上げたように、日本が基地を提供して、アメリカ軍が軍隊を日本に置いて、そして日本の安全を守るという意味での安保の空洞化、安保の意味がなくなったということを言っているんです。
 つまり、基地を提供して、それが日本の義務であって、アメリカが日本を守るというのは、アメリカの方にそのつもりがなくなったわけですから、基地を出したことによって日本が何かを分担しているというふうにはアメリカの人は思わなくなったということを私は指摘しているんです。

○喜納昌吉君 もうちょっと、それは、日米同盟というのは本当にそのままでいいと思っているんですか、沖縄で。

○委員長(木俣佳丈君) 済みません、指名において御発言ください。

○喜納昌吉君 あっ、ごめんなさい。ああ、そうですか。

○委員長(木俣佳丈君) 質疑が終わりましたら、参考人の御質疑ということで、日高参考人、お願いします。

○喜納昌吉君 はい、ごめんなさいね。どうも五分のことが頭にあって失礼しました。分かりました、分かりました。
 それじゃ、日高さんは、日本のミサイル防衛、MD計画は戦略的に有効だと思いますか。MD政策、ミサイル防衛。

○参考人(日高義樹君) ちょっと聞きにくいんですが。

○喜納昌吉君 日本のミサイル防衛、MD計画は戦略的に有効だと思いますか。

○参考人(日高義樹君) ミサイル防衛網というのは、今アメリカ、今の時点ではアメリカの軍人もだれも役に立つとは思っていないんですね。これから先どうなるかというのも、どうなるか全く分からぬ、しかしながら、ないよりはましだという極めて心理的なものであります、これは。
 したがって、私は、MDの構想、今、石破前長官など一生懸命やっていますけれども、これは極めて政治的なものだと思うんです。軍事的に見ると、これから先、二十年、五十年先を目指しての開発の意味はありますけれども、現在の兵器体系としては、これは勘定の中には入らぬと思います。

○喜納昌吉君 島田懇さんは沖縄の自立発展のために尽力したということですが……

○参考人(島田晴雄君) これはもう私は全部分かりましたので。
 三つの質問をいただいていまして、一つは、島田懇のやったことは箱物にすぎなかったのではないかということなんですが、これは喜納先生、もし御自分でおやりになったらすぐお分かりになりますけれども、市町村にこういうことをやってくださいと出しますと、恐るべき早さで設計図と請求書がやってまいります。これは随意契約をしている業者さんがもう入っていまして、ばっと出てくる。私どもの仕事はまずそれを止めることでした。そして、地元の若手の市民に問い掛けて、チームを作っていただいて、本当は皆さん何を望んでいるんですかという議論でしたね。その辺りから始めませんと、箱物に流れます。
 結果は、四十幾つありますけれども、半分以上は箱物だと思いますよ、やっぱり。しかし、その中でも、我々も一生懸命やりまして、幾つか、箱物でない、あるいは箱物でも箱物にサービスの付いたもの、つまり一回限りの予算なんですね。箱物というと、一回造ってしまうと、また運営費が掛かっていって、運営費の補助を出さないとペンペン草になるんですね。そうならない仕掛けのものを必死でつくりました。
 ですから、沖縄の、沖縄市の例えばこども未来館なんというのはボストンミュージアムにもないような仕掛けをつくって、市民が参加しているんですね。というような努力もいたしましたし、あるいは久米島の、大田先生の御出身でいらっしゃいますけれども、あそこのバーデハウスというのは深層水のパイプを海の中へ突っ込むんですよね。あれ、別にエネルギー掛けなくても深層水上がってくるんです、ストロー現象で。それからいろんなことをするんですが、例えば地元で床屋さんをやっていた御夫婦さんがその塩を使ってすばらしい化粧品会社を今つくって伸びているとか、アワビの養殖が始まったとか、いろんなこと起きているんですね。私は、あれ、風力発電をくっ付けたらもっといいだろうと思いますけれども、そういうようなことをやっぱり市民の発想も生かしながら起きているということでございますので、そういうことで御理解いただけるかと思います。
 それから、地主なんですけれども、基地の地主。非地主は実は戦災の影響を受けてえらいことになった方々が大半ですよね、非地主です。
 地主、たまたま、嘉手納基地でもどこでも、そこに自分が土地を持っておったということで基地使用予算が地代の形で入る。地代はどんどんどんどんこのデフレの時代に増やすような格好になっているから、沖縄で地主をやっているほどいい商売はないというのは、これはもう通り相場ですね。沖縄としては制度的矛盾だと思います、これ。ですから、先生のおっしゃるとおりだと思いますね。
 実は地主の半分ぐらいは地方自治体ですね、沖縄の。市町村、例えば金武町の予算なんというのはかなりの程度地主として入ってきているものもあります。ですから、おっしゃるとおりなんですが、これをどう解決するかというのはこの委員会で考えていただきたいというふうに思います。
 それから、普天間の問題がありますが、これは、普天間基地移転は賛成したんじゃないかとおっしゃられましたけれども、私は、そこのところはこれは沖縄の住民の方が決めることだと思っておりますが、ただ、外から見ておりまして、普天間はあの住宅地のど真ん中にあれだけのものがあって、ヘリというのは時々やっぱり事故を起こしますので、やっぱり危険だなと思いますね。
 じゃ、辺野古に移せばいいのか。だれだって基地なんか移してもらいたくない。本当のことを言えば、日本は日本全土で基地を受け入れればいいわけですね。〇・二%のスペースしかない沖縄に七五%の米軍基地があるということ自体が、幾ら戦略的に重要性があったとしても、やはり戦後の行政というか、戦後の日本の戦略のしわ寄せを沖縄が受けたということはだれの目にも明らかなので、これはやっぱりみんなが考えて負担しなきゃいけないんですけれども、沖縄という枠内で考えたら、恐らく辺野古が比較的人的な被害が少ないということだったのかなと思いますけれども、これもやっぱり沖縄でお決めいただくことだろうというふうに思います。
 

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