外交防衛委員会
平成17年04月21日
○喜納昌吉君 二〇一〇年前後に危機多発期が到来し、中国にとっては時間との闘いと言われていますが、二〇〇八年に北京オリンピックがまずあるんですね。それで、二〇一〇年には上海万博。バブルが非常に私はピークに達すると思うんですけれども、そのときに、その崩壊が起きたときに暴動、内乱が起こると思うんですね。そうしたら、必ず中国はそれを抑えるためには台湾に進出するしかないということが想定されるんですね。ちょうど極東アジアの不安定の弧の安全保障環境の変化による米軍再編が真っ最中ですね、日本ではね。そうなると、想定されることは、米中がぶつかる可能性があるんですね。日本の立場は大変なリスクを負うことになると思うんですけれども、その意味では日本にとっても時間の問題だと私は思うんですね。
それ一点聞きたいことと、それから、中国は愛国教育の反動から予期しないデモが生まれてきたとのことですが、現在進行しつつある日本の教育と憲法改革に表れる愛国心はどう思われるか、この二つ聞きたいですね。
○参考人(小島朋之君) 一点目の、二〇一〇年前後に中国が混乱に陥って、そしてその場合に、その混乱をそらすために台湾侵攻と、こういう可能性があり、米中衝突の可能性があるのではないか、これが第一問目だということですが、その可能性は確かにあるとは思うんですね。
ただし、この三月に全国人民代表大会が開かれて、反国家分裂法というのが制定されました。それは、正に台湾に向けた、台湾独立の動きを制止していこうと、こういうものであったわけですけれども、その後の動きを見ていますと、わざわざ武力を使わなくても自然に熟柿が落ちるように台湾が自分のものになるかなと、そういうところも今あるわけで、二〇一〇年前後に中国が危機になると、混乱に陥るということが、それが、そういった可能性がどこまでのものであるのか、そこを踏まえた上で将来の台湾シナリオ、米中衝突というのは考えなければいけないのではないかというふうに思っております。
それから第二問目、中国における愛国教育に対して、日本こそナショナリズムの教育、憲法改正のこういった方向が出てきているのではないかと、こういう御質問だったと思うんですが、決定的にやっぱり日本と中国が異なるのは、憲法改正であれ極端なナショナリズムであれ、教科書でいろいろな教科書が検定で合格するにせよ、正にいろいろな教科書が検定で合格するというところが決定的にやっぱり中国と日本と違うところなのではないでしょうか。
憲法改正も一つの議論の方向ですけれども、そういった憲法改正に反対する意見というのも十分に存在し得るのが日本ですけれども、中国で愛国主義教育反対と、ちょっと存在すること自体大変だろうと思うんですね。そこのやっぱり社会の幅というところを我々はいつも中国を見ていくときには念頭に置いておかなければいけないのではないかというふうに思っております。
